コエンザイムQ10の基礎知識

コエンザイムQ10はビタミンじゃない?

体や美容に良い栄養素は様々ありますが、その中でもビタミンCやビタミンEといったビタミン類は馴染み深い成分ですよね。特に美肌やアンチエイジングに効果のある成分はビタミン類が多いイメージがありますが、では、それらの特徴を持つコエンザイムQ10はビタミンに分類されるのでしょうか?

コエンザイムQ10はビタミンの一種?

結論から言えば、コエンザイムQ10はビタミンの一種ではありません。
ビタミンには「微量で体の代謝にとって重要な働きをするにも関わらず、体内では合成することができない成分」という定義があります。コエンザイムQ10は微量ですが体内でつくり出すことができるため、ビタミンには分類されないというわけです。

一方で、コエンザイムQ10は「ビタミン様物質」に分類されています。
ビタミン様物質とはその名の通り、ビタミンと同じ様な働きをしますが、上記のビタミンの定義に当てはまらない物質を指します。その働きがビタミン類と酷似しているためにインターネット上では「ビタミン」と呼ばれているものも多く、適当な名称がないためこう呼ばれるようになりました。
コエンザイムQ10の他、リポ酸やコリンといった成分がビタミン様物質として知られています。ビタミンFやビタミンUのように「ビタミン」という名前を持っているにも関わらず分類上は「ビタミン様物質」に区別されるものもありますが、これは物質の発見初期はビタミンとして分類されていた名残です。それらの物質も以前はビタミンの一種として語られることが多かったのですが、現在は混乱を避けるため、ビタミン様物質という言葉を用いて区別されています。

ビタミン様物質はビタミンよりも効果が薄い?

では、ビタミン様物質の効果はビタミンよりも劣るのかといえば、必ずしもそういうわけではありません。ビタミン類もビタミン様物質も、それぞれ人体に様々な働きをもたらしてくれます。前述の通りビタミンはその性質から体内で合成することができないため、健康維持や美容のために積極的に取り入れることが重要であり、サプリメントや基礎化粧品としての加工が頻繁に行われているのです。

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